IPS細胞で「ヘルパーT細胞」の作成に成功

がん治療へ

京都大学IPS細胞研究所の金子准教授らのチームが、IPS細胞を使って、人工的にヘルパーT細胞と同じ役割を持つ細胞を作ることに成功したと発表しました。

ヘルパーT細胞は、病原体から体を守るため抗体を作らせたり、病原菌を攻撃するキラーT細胞に指令をだすなど重要な役割をもっています。

チームではIPS細胞から作った「IPS-T細胞」にがん細胞を入れたところ、ヘルパーT細胞と同じ物質を分泌し、キラーT細胞を活性化したことを確認しました。

白血病の細胞を移植した免疫不全マウスに対して、このキラーT細胞を移植すると、がん細胞の増殖が抑えられ生存率が向上したとのこと。

本来はがん細胞に対して、キラーT細胞が増殖し攻撃する仕組みです。しかし、がん細胞との慢性的な闘いの結果、免疫細胞がくたびれてしまい、機能が低下したり数が減少したりすることで、がんが増える一因となることが知られています。

今回成功したIPS細胞から作られた再生免疫細胞を移植することで体内の免疫機能を高め、がん治療の一つである免疫療法への応用が期待されています。

ヘルパーT細胞とキラー細胞の関係はこちら(※rikenchannel より)

詳しくはこちら→
京都大学IPS細胞研究所HPより

5月24日付、米科学誌(STEM CELL REPORTS)にも掲載されています→
STEM CELL REPORTS

投稿者: 健康のすすめ

健康について、黙々と一人で書いています。

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