片頭痛の原因は、ホルモンの変化、運動、気象、ストレスなどが一般的にあげられますが、実は正確なメカニズムは未だ解明されていません。
そこで、カリフォルニア大学の研究チームが「片頭痛は食べたものが原因ではないか」という仮説をたて実際に口腔細菌と便の関係を調査しました。
その結果、片頭痛患者の口の中には硝酸塩が多く検出されました。同じく便にも硝酸塩が多く検出されたとのこと。
硝酸塩は発色をよくするためにベーコンやソーセージによく使われています。食品表示には硝酸カリウムや硝酸ナトリウムと記載されています。
その他、片頭痛の原因になるものとしてチョコレート、ワイン、緑の野菜などがあげられますが、これらの食品も共通して硝酸塩レベルは高くなっています。
これらの食品に含まれる硝酸塩は口の中に入ると亜硝酸ナトリウムに変わります。そして体内に入るとある条件のもとではそれらが一酸化窒素に変化することがあります。
一酸化窒素は血液の流れを改善し血圧を下げ心臓血管を丈夫にする働きがあるので、心臓病の患者さんのために硝酸塩を含む薬があります。
ところが服用した患者さんの80%が副作用で重度の頭痛を報告しているそうです。
片頭痛の原因は人によって様々ですが、硝酸塩は頭痛を引き起こす可能性がある事は覚えておいた方がいいでしょう。
参考資料:Medical News Today